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ひろせ動物病院コラム

予防していたのにフィラリア感染!?予防薬の盲点【獣医師監修】

常々お話している通り、蚊が媒介するフィラリアは大変怖い病気です。
とはいえ幸いなことに予防意識の高まりもあり、フィラリアに感染する犬は国内ではあまりみなくなりました。
(皆無ではありません。誤解なきよう。)
ただ、実は予防薬を投与したからOK、という訳ではありません。
注意が必要なことを実例を交えてご説明していきます。

投与したのに感染した理由は?

はっきり言ってしまえば「不適切な投与」が原因です。
フィラリア薬はフィラリア「予防薬」といいながら実はフィラリアの感染を防ぐ薬ではありません。
体内に入ったフィラリアを、大きくなる前に殺してしまうことによって、フィラリアが心臓等へ寄生するのを予防するお薬になります。
なので、感染した後、投与に失敗すればフィラリアが成長してしまう恐れがあります。

投与失敗の具体例

中途半端な投薬

前述のとおりフィラリア薬はフィラリアが体内に入る⇒駆除する、の流れなので、「最初の感染機会」から「最後の感染機会」まで投与しないと感染してしまいます。
感染機会を具体的にいうと、蚊がいる時です。
つまり、「その年最初の蚊の発生」から「その年最後の蚊がいなくなる」まで予防する必要があるということです。
あくまでも目安ですが、HDUという指標を参考にすると、関西では概ね4月~12月です。
フィラリア予防は0点か100点の予防ですので、最後が抜けたり、歯抜けになったら0点ということですね。
感染しなかったら運が良かったと思っていただければ。

そもそも投薬自体の失敗

スポット剤にありがちなお話ですが、こぼして全量投与できなかったというのもたまに聞きます。
また、スポット剤はだいたい注意事項に書いてますが、十分被毛を分けて投与しなかったことにより十分に皮膚に届かなかった例が挙げられています。
チュアブルや錠剤の場合は残していないか、吐き出していないか注意することが肝要です。

投薬の失敗ではないが…

投薬時に下痢をしていたことにより、成分の吸収がうまくいかなかったのではないかと疑われる事案もあります。
どうも調子が悪い時は獣医師と相談しながら投薬した方が良いかもしれません。

また、体のサイズに合わない薬はうまく予防できない場合もあります。
健康管理の意味も込めて定期的に体重管理をした方がよいでしょう。
フィラリア予防に関係なく、痩せすぎたり太り過ぎないことも大事です。

*明治薬科大学薬学部薬学教育研究センター基礎生物学部門 深瀬 徹様「犬糸状虫症予防薬の不適切な投与を受けた犬に認められた犬糸状虫成虫の寄生」を参考に執筆しています。

投薬ができたか心配な場合

上記のように投薬に失敗したのが明白な場合、また不安の残る場合は個人で判断するのはよろしくありません。
放置で結果予防できていない場合や、追加投薬で過剰に摂取してしまうことも考えられます。
こういう時はやっぱりまず獣医さんです。
具体的にどういう状況で失敗したのか、飼い主様が不安に感じていることはどのようなことか、予めメモ等していくと伝えやすいかもしれません。

尚、上記例でいうと下痢等している時はそもそも投薬云々の前に獣医さんに相談することが大切です。

フィラリアから大切な家族を守るために

フィラリアに限らず動物の健康を守るために最も大切なことは飼い主様が正しい知識を得ることです。
例えば、室内でも蚊は完全に防ぐことはできませんから、完全室内飼育でも予防はしておく方がベターであるとか、最低でもこの期間予防しておく必要があるとか。
動物病院で働いているとよく「そこまで予防せんでも大丈夫やったで」ってお隣さんが言ってた、とかそういうお話を聞きます。
もちろん、大丈夫な場合もありますが、運です。
そのお隣さんは仮にわんちゃんがフィラリアになったとしても責任をとってくれるわけではありません。
また、今はネットで何でも知識が手に入りますが、各情報の筆者とて同じことです。
わんちゃんの個体差等も考えると100%完璧な情報を個人で調べ、取捨選択するのは正直難しいです。
そこで、獣医師にわからないことはどんどん質問していただいて、わんちゃんの為に本当に必要な情報を得てほしいと思います。
当院でも皆様にわかりやすく、必要な情報をお届けできるよう日々努めて参ります。
何かありましたらお気軽にお越しください。

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